震源となったのは、古くから地震活動が活発なサンタンデール州の地下深層部だ。未明の静寂を切り裂いた最初の突き上げるような揺れは、周辺都市の住民を恐怖のどん底に突き落とした。「最初は遠くの雷鳴かと思った。だが次の瞬間、家全体が生き物のように暴れ始めたんだ」――現地で農園を営む男性は、震える声で当時の恐怖を振り返る。
山間部の集落では、伝統的な土造りや補強の甘い日干しレンガの住宅が数多く倒壊。揺れの周期と地盤の固有振動数が合致したことで、局所的に甚大な被害が発生したとみられる。インフラの途絶により孤立した村々への救助の手は遅れており、空中からの状況把握が急ピッチで進められている。