今回の暗雲を突き破る手がかりとなったのが、男児の父親が所有する自家用車に設置されていた車載カメラの存在だ。当時、自宅駐車場に停車していた車両のフロントカメラには、男児が消えた直前の貴重な数十秒間が収められていた。
捜査関係者への取材により、これまで伏せられていた未公開の新事実が判明した。ドライブレコーダー映像解析の結果、男児の姿が途絶えた時刻とほぼ同時に、住宅街の細い路地を低速で走行する見覚えのない不審な乗用車が写り込んでいたのだ。男児がその車両の方向へ振り返り、ゆっくりと近づいていく様子が記録されていたという。警察はこの車両の特定を最優先事項と位置づけ、全力を挙げている。