夕刻、施設中央のサンセットデッキからは、遥か遠くに沈む夕日と、徐々に灯りがともる多摩の街並みが一望できる。そこには、都市の利便性と豊かな自然が無理なく調和した、ひとつの成熟した空間が広がっている。
高度経済成長期に造られたオールドニュータウンの再生が全国的な課題となる中、このプロジェクトが提示した解答はあまりにも明快だ。完成された都市を消費するのではなく、地域とともに進化し続けるエコシステムを作ること。街の新しい可能性を開く挑戦は、まだ始まったばかりだ。都市と自然の境界がゆるやかに溶け合うこの地から、日本の新しい郊外像が芽吹き始めている。 (出典: ポルタ 南山(Yahoo!ニュース))