ネット上では「お腹のサランラップの巻き方」や「太ももの部分痩せを狙うラップ術」といったノウハウが散見されます。しかし、生化学的な観点から皮下脂肪の燃焼メカニズムを紐解くと、特定の部位だけを意図的に細くする「部分痩せ」は成立しません。
体脂肪が燃焼する際は、以下のような厳密なプロセスをたどります。
1. 全身のエネルギー消費要求が高まる
2. 脳からの指令でホルモン(アドレナリン等)が分泌される
3. 全身の脂肪細胞に存在するリパーゼが活性化し、脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する
4. 血流に乗って筋肉などの活動部位へ運ばれ、エネルギーとして消費される
つまり、脂肪は血流を介して全身から均等に動員されるため、局所を温めたり汗をかかせたりしても、その部位の皮下脂肪だけが選択的に分解されることはありません。太ももやウエストにラップをきつく巻いたとしても、脂肪細胞のサイズが恒久的に縮小することはないのです。