ゼネコンの下で設備工事を一手に引き受けるサブコン業界において、高砂熱学工業株式会社は名実ともにトップの座を維持し続けている。だが、業界首位ゆえの苦悩も根深い。現場の施工管理職は、協力会社の手配から工程管理、安全対策まで膨大な実務を担う。トラブルが発生すれば休日であっても現場対応を迫られるケースがあり、これが「激務でやばい」と言われる最大の要因であった。
それでも離職率が突発的に高騰しないのは、業界トップクラスの還元姿勢があるからだ。高い手当や賞与によって実働に対する報いが明確であり、「厳しいが稼げる」という納得感が社員の間に共有されている。単なるブラック企業とは一線を画す、圧倒的な業績裏付けのある高負荷・高リターン構造がそこにはある。