千葉の食の進化を支えているのは、豊かな土壌と生産者の情熱だ。農林水産省の統計を見ても、千葉県は全国有数の農業産出額を誇る一大農林水産王国である。その質の高さは、ミシュランガイドに掲載される名店や星付きレストランのシェフたちからも絶大な信頼を寄せられている。
食べログのランキング上位に名を連ねる名店でも、メニューの主役を張るのは千葉県内の契約農家から毎朝直送される旬の露地野菜だ。瑞々しい朝採れトマト、濃厚な甘みを蓄えた落花生、力強い野性味を持つジビエ。素材本来のポテンシャルを極限まで引き出したプレートは、食べる者に大地の息吹を感じさせる。都内の高級レストランに卸されるはずだった最高峰の食材が、産地のすぐそばで、しかも昼のカジュアルな価格で味わえる。これこそが千葉という土地が持つ最大の強みだろう。