沢田研二は1989年、女優の田中裕子と再婚した。当時のセンセーショナルな経緯もあり、幼い息子と父、そして新たなパートナーである田中裕子との間には、長年にわたり複雑な距離感が存在していたとされる。
離婚時、沢田研二は当時の芸能界史上最高額と言われた巨額の慰謝料と養育費を支払った。それは、妻子に対する申し訳なさと責任の表れでもあった。成長した息子は、父の選択に対して一時期葛藤を抱えたとされるが、時が経つにつれてその感情も静かに変化していったという。
近年、70代後半を迎えても精力的に全国ツアーをこなす父の姿を、息子も遠くから見守っている。過度な交流こそないものの、絶縁状態といったドロドロした関係ではなく、お互いの人生を尊重し合う穏やかな静観の境地に達しているのが現在の家族関係の真実だ。