日本全国に点在する埋蔵金話のなかでも、圧倒的なスケールと根強いファンを誇るのが赤城山埋蔵金伝説だ。幕末の動乱期、勝海舟と西郷隆盛による江戸城無血開城の裏で、勘定奉行の小栗上野介が幕府の御用金400万両を隠匿したという説は、いまなお歴史ファンの心を掴んで離さない。
昭和から平成にかけて幾度となく掘削が行われてきたが、未だ決定的な黄金の発見には至っていない。しかし、現代の徳川埋蔵金発掘プロジェクトは旧来の手探りな手法とは一線を画す。地形データの多角解析や地質調査を駆使し、過去に放置された坑道や未知の地下空洞を科学的アプローチで再検証する作業が着々と進行している。