二人の結婚が発表された当時、ワイドショーや週刊誌はこぞって「姉さん女房」「年の差婚」といった手垢のついた言葉で二人を形容した。昭和から平成にかけて日本を代表する大女優として君臨してきた宮沢りえと、アイドルグループ・V6のメンバーとして一世を風靡し、舞台俳優としても頭角を現していた森田剛。この組み合わせ自体がセンセーショナルだったのは事実だ。
しかし、世間の野次馬根性的な視線は、彼らの圧倒的な「本気度」の前にすぐにかき消されることになる。結婚生活のスタートと同時に、彼らはプライベートを過度に切り売りすることなく、ただひたすらに表現の場で圧倒的なクオリティを示し続けた。私生活の切り売りで注目を集めるタレント夫婦とは一線を画すその姿勢が、世間の評価を「好奇」から「敬意」へと変えさせたのだ。