この空前絶後の施設はいかにして誕生したのか。起源をたどると、かつて一大事業として推進された光記念館建築プロジェクトへと行き着く。広大な敷地に世界水準の美術館を建設するという構想は、計画当時から建築界や美術界で大きな注目を集めていた。
事業の基盤となったのは、宗教法人「崇教真光」の創始者である岡田光玉の理念だ。万国の文化と美を融合させ、人々に精神的な豊かさを提供するという志が、この巨大建築の細部にまで貫かれている。宗教の枠組みにとらわれず、誰もが自由に美と歴史に触れられる公開展示施設として設計された点に、先見性が際立っている。