診断を受けた際、多くの人が直面するのが「仕事を続けられるのか、休職すべきか」という現実的な選択です。
結論から言えば、軽度うつ病であれば「働きながら通院治療を続ける」ことは十分に可能です。実際、職場環境や業務内容の調整によってストレス源を一時的に切り離すことができれば、休職に至らず回復へ向かうケースは多数存在します。
ただし、以下のような兆候が出ている場合は、無理な継続を避けて短期間の休職を選択する方が結果的に早期復帰につながります。
- 業務上の重大なミスが連続し、上司や顧客からのクレームに強い恐怖を感じている。
- 出勤前の腹痛・吐き気や、通勤電車に乗れないといったパニック症状が出ている。
- 「休職=キャリアの終わり」という極端な強迫観念から、休む判断が自力でできない。
軽度うつ病による休職期間は、一般的に1ヶ月〜3ヶ月程度が相場となります。初めの1ヶ月で心身の休養と睡眠リズムの正常化を図り、2〜3ヶ月目で復職に向けた生活リズム調整やリワーク活動を行う設計です。健康保険の「傷病手当金」を利用すれば、休職中の給与の約3分の2が最長通算1年6ヶ月にわたり支給されるため、経済的破綻を過度に恐れず休養に専念できる制度的セーフティネットが存在します。