「朝8時の開店前に並んで、ようやく2個買えました」。都内の店舗で列の先頭にいた30代の会社員女性は興奮気味に語る。多くの店舗では、焼き上がり時間を告知すると同時に整理券を配布する対応を迫られており、午前中にはその日の予定数が終了してしまうことも珍しくない。
単なる空腹を満たすためではなく、「いま最も手に入りにくいプレミアムな食体験を共有したい」という心理が、消費者を店頭へと駆り立てている。箱を開けた瞬間に広がる芳醇な香りと、写真映えする愛くるしいフォルムも、購買意欲を強烈に刺激する要素となっている。