今回のメガプロジェクトを加速させた最大の要因は、プラットフォームと老舗配給会社による前代未聞のタッグにある。国内配信の旗手であるNetflix Japanと、長年にわたり邦画の頂点に君臨してきた東宝株式会社が手を結んだ。さらに海外での放映権を巡っては、米国の映像配信大手であるHBO Maxも名乗りを上げ、水面下で激しい争奪戦が繰り広げられたという。
世界基準の巨額資本が日本のクリエイティブ現場に注入されたことで、監督やスタッフに与えられた制作の自由度は過去最高レベルに達した。潤沢な予算と洗練された配給ネットワークの融合は、これまでの日本映画では到底不可能とされていた圧倒的スケールの映像体験を可能にしている。