東村アキコのエッセイ漫画の金字塔といえば、長男の予測不能な珍行動を爆笑必至のギャグ満載で描いた『ママはテンパリスト』です。作中で「ごっちゃん」の愛称で親しまれた息子・悟空さんは、多くの読者にとって親戚の子どものような愛着を持たれてきました。
2005年生まれのごっちゃんは、すでに成人を迎える青年に成長しています。幼少期の天真爛漫で破天荒な姿からは一変、思春期以降は東村氏のSNSやエッセイの端々で「すっかり背が伸びて落ち着いた好青年になった」「母の創作活動を静かに見守る頼もしい存在」として描かれています。
かつては締め切りに追われながら深夜の授乳や夜泣きに奮闘していた東村氏も、いまや「子育てが一段落した母」としてのフェーズに入りました。思春期ならではの距離感や大人同士の信頼関係へとシフトした親子関係は、長年のファンにとっても感慨深いストーリーとなっています。