世界的な日本コンテンツブームの火付け役となった『今際の国のアリス』の成功以降、日本の映像制作業界は急激な構造変化に直面している。世界基準のクオリティを備えたサスペンスドラマやSF作品が次々と生み出される中で、プロデューサーの役割は単なる資金集めやスケジュールの管理にとどまらない。
西脇健司はこの変化をいち早く察知していた。脚本開発の段階から世界展開を見据え、キャラクターの動機やストーリーの普遍性をとことん突き詰める。ローカルな魅力をいかにグローバルな共感へと変換するか。その巧みなストーリーテリングの手法が、海外の巨大配信プラットフォームから絶大な信頼を寄せられる理由だ。