上賀茂神社の馬文化を象徴する最大の行事が、毎年5月に執り行われる「賀茂競馬(かもくらべうま)」です。平安時代の寛治7年(1093年)、堀河天皇の時代に宮中で行われていた競馬神事が上賀茂神社に奉納されたのが始まりで、930年以上の伝統を誇る国指定の無形民俗文化財です。
現代の近代競馬のような着順を争うレースとは異なり、2頭の馬が直線約200メートルの芝の馬場を赤・黒の鮮やかな装束をまとった騎手(乗尻)とともに駆け抜け、その優劣を競い合います。天下泰平と五穀豊穣を祈願する厳粛な儀式でありながら、目の前を疾走する馬の足音と砂煙は圧巻の迫力です。
【2026年(令和8年)の主な開催スケジュール】
・5月1日(金) 競馬足揃式(あしぞろえのしき): 出走する馬の年齢や毛並み、走力を実際に見極めて組み合わせを決める予行演習。
・5月5日(火・祝) 賀茂競馬(本番): 午後から神事が執り行われ、馬場にて勇壮な競走が繰り広げられます。
ゴールデンウィーク期間中ということもあり、例年多くの見物客で賑わいます。間近で迫力ある競走を観覧したい場合は、早めの境内到着をおすすめします。