同店を訪れたなら絶対に外せないのが、二大看板として君臨する106サウスインディアンのバターチキンカレーと伝統的なミールスです。メニュー表を開くと魅力的なスパイス料理が並びますが、まずはこの2つの真価を押さえておく必要があります。
106サウスインディアンのバターチキンカレーは、一般的にイメージされる北インドの甘口カレーとは別次元の深みを持ちます。じっくり煮込まれたフレッシュトマトの爽やかな酸味と上質なカシューナッツペースト、バターのコクが見事に調和。中に入ったタンドリーチキンは炭火の香ばしさをまとい、ホロリと崩れる柔らかさです。濃厚でありながら後味が驚くほど軽やかで、焼きたてのもっちりしたナンやサフランライスとの相性は格別と言えます。
一方、南インド料理の真髄を味わいたい方には106サウスインディアンのミールスが最適です。バスマティライスを中心に、豆と野菜の旨味が溶け込んだ「サンバル」、黒胡椒とタマリンドの酸味が効いた「ラッサム」、日替わりの野菜カリーやポリヤル(炒め物)、パパド(豆せんべい)が一皿に美しく配置されます。それぞれを単体で味わった後、プレートの上で少しずつ混ぜ合わせることで、一口ごとに万華鏡のように変化するスパイスの多層的なハーモニーを体験できます。