結論から先に書く。山口組総本部のホームページは2026年現在、存在しない。これは編集部が兵庫県警暴力団対策課および警察庁の公開情報を確認し、改めて裏付けを取った事実である。指定暴力団が公式ウェブサイトを開設・運営した場合、暴力団対策法第9条に定める「威力業務妨害」や「利益供与」の構成要件に抵触するかは別としても、警察の集中取締まり対象となることは間違いない。そもそも、組織の公式情報を自ら発信するメリットが山口組側に皆無なのだ。
ではなぜ「山口組総本部 ホームページ」という検索ワードが存在し、今なお一定の検索ボリュームを保っているのか。真相は極めてシンプルで、2010年代に海外の過激なゴシップサイトが「Yamaguchi-gumi Official Website」と題したフェイクページを拡散したことが起点となっている。その後、国内の匿名掲示板やSNSで「公式サイトを見つけた」「総本部の内部写真が出回っている」という書き込みが相次ぎ、検索需要が生まれた。いわゆる「ネットの噂」が独り歩きした典型例だ。