名バイプレイヤーとして、時に主役を凌駕する存在感を放った夏八木勲さん。その役者としての基礎はどこで培われたのでしょうか。ここで改めてその経歴とプロフィールを振り返ります。
1939年(昭和14年)12月25日、東京都足立区に生まれた夏八木さんは、慶應義塾大学文学部仏文学科に進学。しかし演劇への情熱を断ちがたく、大学を中退して俳優座養成所の門を叩きました。
夏八木さんが所属した養成所第15期は、のちに日本映画・ドラマ界の中核を担う逸材が揃ったことから「花の15期生」と称される伝説の世代です。原田芳雄さん、地井武男さん、村井国夫さん、前田吟さん、竜雷太さん、林隆三さん、小野武彦さんら錚々たる面々とともに過酷な訓練を積み、演技の基礎を徹底的に叩き込まれました。
1966年に映画『骨までしゃぶる』で本格デビューを果たすと、野性味あふれる風貌と確かな演技力で一躍注目を集めます。東映の任侠・アクション映画や時代劇を中心に頭角を現し、野村芳太郎監督、深作欣二監督など名だたる巨匠たちの作品に欠かせない存在となっていきました。