歴代最強の称号をめぐる議論で必ず名が挙がるのが、浅田真央、キム・ヨナ、そしてカミラ・ワリエワの3人だ。それぞれが全く異なる強みと時代の壁に挑み、世界最高得点を塗り替えてきた。
浅田真央は、代名詞であるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に、世界フィギュアスケート選手権で3度の頂点に立った。高難度技術への妥協なき挑戦と、表現の深みを両立させたスケートは日本中のファンを震わせた。一方、ライバルのキム・ヨナは、完璧なジャンプの幅と高さ、圧倒的なスピード感でGOE(出来栄え点)を極限まで稼ぎ出す完璧主義的な強さを発揮。2010年バンクーバー五輪で叩き出した当時の世界最高得点は、採点システムの特性を最大限に活かした金字塔として記憶されている。
そして、さらなる次元の扉を開けたのがカミラ・ワリエワだ。4回転ジャンプとトリプルアクセルを自在に操り、高難度の構成でありながら細部まで研ぎ澄まされた表現力で合計得点272点超えという驚異的な数値を記録。最高得点の推移を見ても、技術の極限化がいかに加速したかがよく分かる。3者3様のアプローチが、歴代の頂点をいかに高く引き上げてきたかは明白だ。