名大病院を初めて受診する際、最も注意しなければならないのが「紹介状(診療情報提供書)」の有無と「初診予約システム」のルールです。大病院への患者集中を防ぎ、初期診療を行う地域クリニックとの役割分担を促す国の医療政策に基づき、厳格な運用が敷かれています。
紹介状を持たずに受診した場合、通常の診療費(3割負担など)に加えて、全額自己負担となる「初診時選定療養費」が加算されます。2026年現在の診療報酬制度下において、名大病院のような特定機能病院では医科で7,700円(税込)、歯科で5,500円(税込)以上の支払いが義務付けられています。これは再診時にも同様で、他院への紹介を受けたにもかかわらず名大病院を受診し続けた場合は、再診時選定療養費(医科3,300円等)が毎回加算される仕組みです。
さらに重要なのは、個人が直接電話をかけても初診予約を取ることは原則としてできず、「かかりつけ医(地域のクリニック・一般病院)」を通じて地域医療連携室経由で予約を入れる形態が基本となっている点です。紹介状なしの直接来院(飛び込み受診)を受け入れている診療科もありますが、完全予約制を敷いている診療科では当日受付すら断られるリスクがあるため、事前の手順遵守が不可欠となります。