2026年代以降、蘆屋道満の知名度を爆発的に高めた最大の要因は、大人気スマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order(FGO)』におけるサーヴァント「リンボ/蘆屋道満」の登場です。妖艶で狂気的な快楽主義者として描かれたこのキャラクターは、圧倒的なカリスマ性とインパクトで国内外の若年層を魅了しました。
このブームは単なる二次元コンテンツの消費にとどまらず、リアルな歴史探訪・聖地巡礼へと波及しています。兵庫県佐用町や西脇市、京都の道満塚には、従来の歴史ファンだけでなく、20代〜30代を中心とした多くのファンが参拝に訪れる現象が定着しました。
現地の保存関係者や地域住民の証言によると、「かつては訪れる人も稀だった静かな供養塔に、全国から熱心な参拝者が足を運び、綺麗に清掃されたり絵馬が奉納されたりしている」といいます。かつて朝廷から追放され、後世の物語で悪役に貶められた道満が、千年以上の時を経て現代の若者たちから「魅力的な異端の天才」として再評価され、地域文化の活性化に貢献しているという事実は、歴史の数奇な巡り合わせを感じさせます。