モータースポーツの最高峰を目指すピラミッドにおいて、カートはすべての出発点である。日本自動車連盟(JAF)や国際自動車連盟(FIA)が公認するステップアップ構造の最下層にして最も過酷な鍛錬の場が、全日本カート選手権をはじめとする各カテゴリーのレースだ。
この場所で行われるサーキット・スポーツ走行は、趣味の域を超えてプロフェッショナルを目指すジュニアドライバーたちの登竜門としても機能している。1周わずか数十秒のコースの中で、コンマ01秒の差を巡ってタイヤの内圧を調整し、キャブレターのセッティングを煮詰める。メカニックとドライバーが一体となってマシンを仕上げる緊張感は、本物のレーシングチームそのものだ。