鹿児島市樋之口町、天文館の繁華街の一角に店を構える「ラーメン小金太」は、1990年(平成2年)の創業から35年以上の歴史を刻んできました。激戦区の鹿児島ラーメン界において、なぜこれほどまでに不動の地位を築き上げることができたのでしょうか。
最大の強みは、鹿児島ラーメンの伝統を汲みつつも独自の洗練を施したスープ設計にあります。豚骨と鶏ガラをベースに、キャベツやタマネギなどの香味野菜、さらには昆布や椎茸の出汁を丁寧に調合した白湯スープは、豚骨特有の臭みが一切ありません。一口すすると広がるまろやかなコクと甘みが、飲酒後の疲れた胃腸に心地よく染み渡ります。
また、席に着くと提供される自家製の大根の浅漬けをつまみながらラーメンの着丼を待つスタイルは、鹿児島の麺文化の象徴です。卓上のニンニクや辛子高菜で好みの味に変化させながら楽しむ体験が、世代を超えて熱烈なリピーターを生み出し続けています。