美術・芸術系大学を評価する際、一般大学と同じ物差しである一般入試偏差値だけで判断すると、大きな見落としが生じます。大手予備校の最新データによると、京都芸術大学の共通テスト利用や一般選抜における偏差値は37.5〜50.0程度で推移しています。キャラクターデザイン学科や情報デザイン学科、文芸表現学科などの人気学科が上限付近を牽引する一方、純粋ファインアート系学科は数値上の偏差値が控えめに出る傾向があります。
しかし、実技試験やポートフォリオ選考、そして独自の「体験授業型選抜(総合型選抜)」が合否の大半を握る芸術系入試において、ペーパーテストの偏差値は学力の一側面にすぎません。特に秋口に実施される体験授業型選抜では、志願倍率が3倍から学科によっては5倍以上に達するケースも珍しくなく、単純な学力試験以上の倍率と熱量が要求されます。
「デッサン力だけでなく、課題解決に対する着眼点やチーム内での対話力が試されるため、知識の詰め込みだけでは太刀打ちできない」と語るのは、同校を受験したデザイン系予備校の指導員です。学力偏差値という記号に惑わされず、独自の選抜方式が求める人物像を的確に把握することが合格への決定打となります。