大企業になればなるほど、社員個人のパーソナリティをSNSで前面に押し出すリスクを恐れ、保守的な姿勢に陥りがちだ。しかしサントリーには、創業期から脈々と受け継がれてきた「やってみなはれ」の精神がある。このDNAは、鳥井信宏氏のリーダーシップのもとでさらに研ぎ澄まされ、現場の果敢な挑戦を後押ししている。
人事部門が新たな発信スタイルに踏み切る際も、過度な社内承認でスピードを殺すことはない。「まずは世に問い、走りながら軌道修正する」という企業カルチャーがあるからこそ、トレンドの移り変わりが極めて速いSNS領域でも、後手に回らず鮮度の高い発信を続けられる。トップの思想と現場の裁量が見事に噛み合った結果が、一連のバズを生む土壌となっているのだ。