かつてJR秋葉原駅の目と鼻の先に君臨した「エムズタワー秋葉原」は、地上数階に及ぶ巨大なフロア構成で世界中の人々を驚かせた。運営を手掛けてきた株式会社エムズは、それまで地下に潜みがちだったアダルトショップのイメージを一新。明るい照明と清潔感あふれる内装を導入し、都市のランドマークとして堂々と秋葉原の街に溶け込ませた功績は極めて大きい。
秋葉原という街自体が、家電の街からアニメやゲームを中心としたサブカルチャーの聖地へと変貌を遂げるプロセスにおいて、同社が果たした役割は決して小さくない。趣味嗜好を隠すのではなく、ひとつの文化として謳歌するオープンな空気感。それこそが、世界中から探訪客が押し寄せる唯一無二の磁場を作り出した源泉だったと言える。