激しい顧客獲得競争が繰り広げられるラーメン業界において、東証スタンダード上場企業である株式会社丸千代山岡家の存在感は異彩を放つ。創業者・山岡正氏が1988年に確立した独自の店舗運営スタイルと、直営主義を貫く姿勢が強い顧客ロイヤリティを生み出してきた。
癖の強いスープと中毒性の高い味付けで知られる醤油豚骨ラーメンを武器に、全国主要幹線道路沿いを中心とした24時間営業を展開。単に食事を提供するだけでなく、「サービス券を貯めてオリジナルアパレルを得る」というゲーム性を組み込むことで、リピート率を劇的に高めている。外食産業全体が原材料費高騰や人件費上昇の煽りを受ける中でも、同社が揺るぎない業績を維持している背景には、こうした巧みなファンエンゲージメント戦略が存在する。