当然ながら、当時の芸能ジャーナリズムは彼女の挑戦をスキャンダラスに書き立てた。週刊誌の過激な見出し、ワイドショーの執拗な追及、そして世間からの冷笑混じりの好奇の目。凡庸なタレントであれば押し潰されていたであろう暴風雨を、杉田かおるは正面から受け止めた。
彼女は決して悲劇のヒロインを演じなかった。自らの選んだ道を恥じることなく、バラエティ番組では毒舌とバイタリティを武器に独自のポジションを築き直してみせる。偏見やバッシングを浴びるたびに、それを自らの血肉に変えていくタフネス。芸能界という巨大な怪物と渡り合い続けた彼女の足跡は、既存の女性タレント像を鮮やかに覆すものだった。