日本囲碁界における近年の最大の金字塔といえば、応氏杯世界プロ囲碁選手権における歴史的勝利だろう。中韓の厚い壁に阻まれ続けた長い冬の時代に終止符を打ち、世界一の座を奪還した意義は計り知れない。一力遼が成し遂げたこの快挙は、国内の棋士たちに強烈な自信と刺激をもたらした。
国際囲碁連盟(IGF)の枠組みのもと、アジアのみならず欧米や中南米へと競技人口が拡大するなか、国際舞台でのプレゼンスは競技の未来を左右する。かつて「日本流」と称された優雅な大局観に、現代的な戦闘力を融合させた日本勢の戦い方は、いまや世界中のライバルたちから警戒と敬意の眼差しを向けられている。