日本の芸能ジャーナリズムは、スター俳優の私生活の一挙手一投足を追うことで巨大な市場を形成してきた。特に実力と美貌を兼ね備えた俳優同士の熱愛報道は、ウェブメディアのアクセス数を跳ね上げる格好の起爆剤となる。吉岡と佐藤を取り巻く一連の過熱報道も、そうした商業的メカニズムの延長線上にあったと言える。
だが、時代は変わった。一方的な憶測記事や根拠の薄い目撃談に対して、受け手である視聴者や映画ファンの目は極めてシビアになっている。単なるスキャンダル消費ではなく、俳優がスクリーン上で何を表現し、どれほどの熱量を注いでいるか。作品至上主義の視座が浸透したことで、メディア側にも真摯で深みのある取材が求められている。