在日コリアンが日本で暮らすようになった背景には、1910年から1945年までの日本の朝鮮半島統治という歴史的経緯が存在します。
当時の渡航理由には、経済的な困窮から職を求めて自発的に日本本土へ移住したケースや、戦時体制下の国家総動員法に基づく徴用・労働力動員など、多様な経緯が存在します。1945年の終戦時、日本には約200万人以上の朝鮮半島出身者が居住していましたが、その多くは帰還事業などにより半島へ戻りました。一方で、現地の政情不安や生活基盤が日本にあったことなどを理由に、約60万人が日本に残留することを選びました。
ここで注目すべき事実は、在日朝鮮人・在日韓国人を問わず、出身地の割合の95%以上が現在の韓国領(南部)である点です。具体的には以下の地域からの出身者が大半を占めています。
・慶尚南道・慶尚北道(釜山や大邱などの周辺地域)
・全羅南道・全羅北道
・済州島
地理的に日本に近く、古くから往来が盛んだった南部出身者が大半であり、「朝鮮籍を保持しているからといって、出身地が北朝鮮地域であるとは限らない」という点は、歴史的実態を理解する上で極めて重要なポイントです。