近年、特に増加傾向にあるのが熟年離婚を経験したタレントの存在です。子育てが一段落した50代・60代の著名人が、残りの人生を自分らしく生きるために婚姻関係を解消する事例は、同世代の一般読者からも強い共感と支持を集めています。「卒婚」という言葉に代表されるように、憎しみ合って別れるのではなく、互いの自立を認めた上での友好的な決別を選ぶスタイルです。
現在における離婚歴を持つ芸能人の活動状況を見ると、かつてのように「バツイチ=マイナスイメージ」という図式は完全に過去のものとなりました。波乱万丈な人生経験をトーク番組やエッセイで赤裸々に語り、失敗や葛藤を人間味あふれる魅力へと昇華させることで、新たなファン層を開拓するタレントが多数活躍しています。
ただし、テレビ局や制作会社の現場では依然としてデリケートな問題が残ります。それが元夫婦の共演NG指定です。離婚直後はもちろんのこと、年月が経過した後であっても、バラエティ番組のひな壇やドラマのキャスティングにおいて、元夫婦を同じ画面に収めることは業界内の絶対的なタブーとされています。双方の所属事務所に対する配慮や、スポンサーへのリスク管理の観点から、綿密なキャスティングチェックが日々行われています。