「米1トンや牛一頭、ビール1年分を力士ひとりでどうやって食べるのか」という疑問もよく耳にします。もちろん、千秋楽の表彰式で現物が丸ごと土俵に運び込まれるわけではなく、土俵上では目録や代表のレプリカトロフィーが授与されます。
実際の副賞は、力士が所属する相撲部屋宛てに定期便や冷凍便として配送されます。大所帯の相撲部屋では、力士たちが毎日大量のちゃんこ鍋や白米を消費するため、米1トンや牛一頭分の肉も1〜2ヶ月足らずで綺麗に消費されます。相撲部屋の若い衆にとって、関取が優勝して持ち帰る特選牛や新鮮な海産物は、何よりの活力源となります。
また、お酒や果物、名産品の一部は、日頃から部屋を経済的・精神的に支えてくれている後援会幹部やタニマチ、地元ファンへの感謝の返礼品として分配される仕組みが整っています。力士が掴んだ優勝の果実は、部屋全体と応援コミュニティ全体で分かち合われています。