昭和の芸能史において、1992年8月に韓国・ソウルで開催された統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の合同結婚式ほど、社会に衝撃を与えた出来事は少ない。山口百恵、森昌子と共に「花の中三トリオ」として一世を風靡した桜田淳子氏が、記者会見で自らの信仰と結婚を発表した瞬間、日本中が息をのんだ。
彼女の隣に立つことになった男性は、福井県出身の東伸行氏である。当時39歳。芸能界とはまったく無縁の一般男性であり、その生い立ちや日常は瞬く間に全国紙やワイドショーの格好の標的となった。スター歌手の配偶者という過酷なスポットライトを突如浴びることになった彼の存在は、世間の関心を一気に引き寄せたのである。