アミューズメント業界の風雲児として知られる株式会社ラウンドワンの創業者・杉野公彦は、常に時代の半歩先を見据えたスクラップ&ビルドを断行してきた。国内の不採算拠点を大胆に整理しつつ、アメリカ市場への積極展開や、メガスケールの体験型店舗へと資本を集中投下する手法は、業界内でも際立った異彩を放つ。
このトップダウンの戦略転換こそが、地方・郊外店舗の統廃合を加速させた直接の引き金だ。従来のボウリングやカラオケを中心とした画一的なパッケージから、滞在時間そのものの価値を最大化する巨大アミューズメントへ。杉野氏が描くグローバル基準のエンタメ構造改革は、日本の地方都市におけるロードサイド店舗のあり方を完全に塗り替えたといえる。