可愛い苗字のブームを語る上で欠かせないのが、アニメ作品がポップカルチャーに与えた絶大な影響です。代表格といえば、世界的人気作『鬼滅の刃』に登場する恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)でしょう。「甘露寺」という名字は実在する神聖な寺院や歴史的家柄に由来しますが、キャラクターの持つ愛らしさと相まって、女子中高生の間で「一度は名乗ってみたい可愛い苗字」として一気に定着しました。
また、アニメファンにはおなじみの「小鳥遊(たかなし)」も代表的な珍名です。「天敵である鷹がいないから、小鳥が遊べる」というロマンチックな由来を持つこの苗字は、創作物から広まり、今や可愛い苗字の代名詞として認知されています。架空の物語が実在の苗字に光を当て、新たな価値を生み出す現象は、まさに現代の文化的な面白さと言えるでしょう。