伍代さんが直面した最初の大きな試練が、「C型肝炎」との闘いでした。感染が判明したのは30代前半、健康診断の血液検査がきっかけでした。幼少期の輸血や医療処置が原因と推定されていますが、自覚症状がなかったため、当初は仕事を優先しながら定期検査を続けていました。
しかし40代半ばを過ぎた頃、肝機能の数値が悪化。放置すれば肝硬変や肝がんへと進行するリスクを突きつけられます。そこで2009年、覚悟を決めて「インターフェロン治療」を開始しました。
この治療はウイルスを体内から排除する目的で行われましたが、副作用は凄まじいものでした。40度近い高熱、激しい関節痛、全身の倦怠感、激しい抜け毛や体重減少に襲われ、ベッドから起き上がることすら困難な日々が続きます。「心も体もボロボロになり、生きている感覚が薄れるほどだった」と後に本人が語るほどの過酷な状況の中、約1年半におよぶ投薬を耐え抜きました。