なぜ、第一線で活躍していた芸能人たちが相次いで教団系イベントに関わってしまったのか。その背景には、教団本体の名前を完全に隠した巧妙なフロント組織(ダミー団体)の存在があった。
世界平和や文化交流、あるいはボランティア運動を前面に掲げた団体からの出演オファー。格調高いホテルの宴会場、一流政治家や海外要人の祝電――。芸能プロダクションのマネージャーが怪しむ要素は、一見するとどこにもなかった。「業界の信頼できる知人からの紹介だった」という油断が、最大の落とし穴となった。結果として、タレントの知名度と市民からの信頼感は、教団の勧誘活動や信用補完のための強力な「広告塔」として消費されていったのである。