パルチザンという言葉が持つ独裁的・密室的な狂気をスクリーンに昇華させた異色作として知られるのが、フランスの名優ヴァンサン・カッセルが主演を務めた映画『パルチザン』だ。
本作は伝統的な第二次世界大戦の戦場を描いたものではなく、外界から遮断されたコミュニティで暗殺者として育てられる子供たちと、彼らを支配するカリスマ的指導者の姿を描くサイコスリラーだ。名優ヴァンサン・カッセルが醸し出す圧倒的な威圧感と不気味さは、「正義のための抵抗」が容易に「狂信的な従属」へと変貌する恐ろしさを突きつける。ミリタリーファンのみならず映画ファンにとっても見逃せない必見の意欲作である。