「あざとさ」をエンターテインメントとして昇華させた最大の功労者といえば、テレビ朝日系の人気番組『あざとくて何が悪いの?』です。番組開始当初、田中みな実と弘中綾香がMCを務め、山里亮太とともに世のあざといテクニックを解剖・解説するスタイルは、深夜帯から瞬く間に全国的な社会現象となりました。
この番組が果たした決定的な役割は、それまでタブー視されがちだった「異性へのアピール技術」や「人間関係を円滑にする処世術」を、オープンに語り合えるカルチャーとして定着させたことです。歴代MC陣がゲストの行動を時に鋭くツッコミ、時に「これは使える」と絶賛する姿は、視聴者に「あざとく生きることは恥ずかしいことではなく、賢いライフハックである」という意識変革をもたらしました。
番組内で紹介されるテクニックはSNSで即座に拡散され、出演する若手タレントやアナウンサーの登竜門としても機能。番組が提示した価値観は、現在のエンタメ界における女性タレントの表現の幅を大きく押し広げました。