「恋愛感情を持たない二人が結婚して、本当に長続きするのか?」——多くの人が抱くこの疑問に対し、専門機関の最新調査は興味深い結果を示している。友情結婚を専門に手掛ける株式会社カラーズが蓄積したデータによれば、成婚に至ったカップルの離婚率は、一般的な婚姻関係のそれと比較しても決して高くはない。むしろ、初期の相互理解が綿密に行われるケースでは、離散に至るリスクが抑制されているという側面さえ浮かび上がる。
友情結婚を選択する層の背景には、他者に性的な惹かれを抱かないアセクシャルや、恋愛感情はあっても性的欲求を持たないノンセクシャル当事者が少なくない。互いにロマンチックな幻想を抱いていない分、条件面や生活様式における合意形成が冷徹なまでにロジカルに行われる。感情の冷めや冷淡化といった一般的な破局理由が構造的に生じにくい点が、数字の安定を支える要因とされる。
だが、数字の表面だけを見て安心するのは時期尚早だ。表面上の離婚率が低く抑えられている裏で、生活空間の共有に伴う慢性的なストレスや、性交渉を伴わない不妊治療をめぐる意見の不一致によって、実質的な関係崩壊に至るケースも後を絶たない。破局を免れているカップルの多くは、単に我慢を重ねているだけという残酷な実態も、当事者への取材で見えてきた。