犯人は犯行時に奈美子さんと激しくもみ合い、自らも手を負傷した。室内や階段の手すり、逃走経路には被害者とは異なる「血液型B型」の血液が明確に残されていた。この血痕こそが、犯行の全貌を暴く最大の物的証拠だ。
遺留品や科学捜査から判明している犯人像は極めて具体的である。
・性別・年代:女性。事件当時40歳〜50歳代(現在は60歳〜70歳代後半と推定)
・身長:約160センチ前後
・足のサイズ:24.0センチ(韓国製「美香」ブランドの婦人向けカジュアル靴を着用)
・負傷箇所:左手または右手を刃物で切創し、大量に出血
犯人は犯行後、アパートから西へ約500メートル離れた稲生公園の手洗い場へ立ち寄り、血のついた手を洗った痕跡を残している。その後、公園付近の民家前を通過し、名鉄犬山線の線路沿いを南下、地下鉄鶴舞線の庄内通駅方面へと逃走したとみられる。
当時、公園周辺や近隣の薬局、病院付近で「手に包帯やタオルを巻き、血を滲ませた不審な中年女性」の目撃証言が複数寄せられた。最新プロファイリング捜査でも、犯人が土地勘を持ちながらも、犯行直後は著しい動揺の中で逃亡を図った行動パターンが裏付けられている。