この事故と彼の死は、日本の歴史が大きく動くタイミングと完全に重なっていた。事故の2日後、昭和天皇が崩御。日本中が自粛ムードに包まれ、元号が「平成」へと改元されたまさにその最中、高橋良明の命の灯火は消えかけていた。昭和の終焉とともに、新しい時代を牽引するはずだった若き才能が失われたことは、当時の人々にとって二重の衝撃だったと言える。
テレビの画面が静まり返り、日本中が静寂に包まれる中、ファンの悲鳴だけが響いていた。バブル景気の絶頂期に向かう狂騒の中で、彼の死はどこか儚く、そして冷徹な現実を突きつける出来事だった。