大阪の街は平時、総延長数百キロに及ぶ防潮堤と三大水門(安治川水門・尻無川水門・木津川水門)によって守られています。大阪府と大阪市は地震発生時にこれら水門を遠隔操作および自動で即座に閉鎖するシステムを配備しています。
しかし、巨大地震の激しい揺れによる地盤沈下や液状化、電源喪失、あるいは水門自体の構造的損壊によって「水門が完全に閉まりきらない」ケースも想定しなければなりません。水門が開いたまま津波が押し寄せた場合、海水は河口から内陸へと一気に逆流します。
特に警戒が必要なのが淀川大和川河川遡上リスクです。大きな河川は津波のエネルギーを減衰させることなく内陸深くまで運びます。河川堤防を越水した場合、河口から数キロ〜十数キロ離れた内陸部の住宅街や市街地まで浸水被害が拡大します。川沿いに位置する地域では、海から離れているという理由だけで油断することは許されません。