本編完結後、二人がどのような人生を歩んだのかは長年ファンの最大の関心事でした。その答えが明確に示されたのが、小花美穂氏の別作品『Honey Bitter』とクロスオーバーした公式特別番外編『Deep Clear(ディープクリア)』です。
作中では、26歳になった倉田紗南と羽山秋人の結婚生活が克明に描かれています。紗南はトップ女優として多忙を極めながらも羽山と入籍。一方の羽山は、空手道場の師範代兼整体師として活躍しています。
物語の核心となるのは、紗南の妊娠をめぐる夫婦の葛藤です。羽山は幼少期、自身を出産した際に母親が亡くなったというトラウマから「紗南を失うかもしれない」という極度の恐怖に苛まれ、一時は出産に強く反対して別居状態にまで発展していました。しかし、探偵・珠川音美らの尽力や紗南の揺るぎない覚悟を受け止め、最後は陣痛に苦しむ紗南の手を握りしめて出産を支えます。無事に誕生した長女・紗里(さり)を抱く羽山の涙は、彼が過去の呪縛から完全に解放された瞬間として、多くのファンの涙を誘いました。