ブームの過熱に伴い、野生タヌキをひと目見ようと撮影現場周辺を訪れる人が現れるなど、現地では困惑の声も上がっている。野生動物の保護活動に取り組む専門家は、過度な接近や接触に対して強い懸念を表明している。
野生のタヌキは疥癬(かいせん)症などの皮膚病や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を媒介するダニを保持している可能性が高い。また、人間の存在に慣れすぎたタヌキが道路へ飛び出し、ロードキル(交通事故)に遭うケースも急増している。「動画を見て愛おしく思う気持ちは大切だが、野生動物との間には明確な一線を引くべきだ」と専門家は強調する。