なぜ、彼らは押しかけるのか。取材を進めると、突撃者側の心理には二つの明確なベクトルが存在することが浮かび上がる。
第一に、「推し」に対する過剰な所有欲と距離感のバグだ。SNSのコメント機能やスパチャ(投げ銭)を通じて配信者と双方向のやり取りを重ねるうちに、「自分は特別な存在である」という錯覚を抱くケースである。彼らにとって突撃は攻撃ではなく、極めて身勝手な「愛の確認」に過ぎない。
そして第二に、突撃する側の「売名」と「承認欲求」だ。自らも配信者であり、有名配信者に凸(突撃)することで自身のチャンネルの視聴者数を増やそうとする、いわゆる「売名型リア凸」である。現場で騒ぎを起こし、その一部始終を自らのスマホで生配信する行為は、TikTokや各種ショート動画プラットフォームで瞬時に拡散され、デジタル上のデジタル・ハイジャックとして消費されていく。