本作の評価を調べると、各レビューサイトやSNSでは90点台を超える驚異的なハイスコアが目立ちます。それにもかかわらず、「つまらない」という声が一定数上がり続ける背景には、ゲームの構造自体が持つ独特のハードルが存在します。
低評価をつけてしまう主な要因は次の3点に集約されます。
- 情報量が多すぎる群像劇:13人それぞれの視点で語られる物語が断片化しており、全体像が見えるまでに相当な思考体力を求められる点。
- 記号化されたシミュレーション戦闘:ヴァニラウェアといえば美麗なアクションを想像するファンが多い中、タワーディフェンス調のRTS(リアルタイムストラテジー)が採用されている点。
- プレイヤーの能動性を要求するテンポ:ただ画面を眺めるだけでは置いてけぼりになり、自ら考察を組み立てる姿勢が必須となる点。
これらは作品の欠陥というよりも、製作者が意図して尖らせた設計思想そのものです。しかし、前評判の「神ゲー」という言葉だけを信じて飛び込んだカジュアル層が、想像以上の情報密度に圧倒されて「退屈」「疲れる」と感じてしまう現象が起きています。