測定器の画面に表示される単位には、主に「cpm(Counts Per Minute)」と「μSv/h(マイクロシーベルト毎時)」の2種類があります。この2つの意味を混同すると、誤ったリスク評価につながるため注意が必要です。
「cpm」は、検出器が1分間に放射線を何回カウントしたかを示す純粋な「頻度」の数値です。これに対し、「μSv/h」は人体が1時間あたりに受ける放射線の影響度(放射線加重係数や組織加重係数を考慮した等価・実効線量率)を表します。
安価なガイガーカウンターでは、GM管のパルス数(cpm)に固定の換算係数を掛けて「μSv/h」を疑似表示しているケースが目立ちます。しかし、放射線のエネルギーによって人体への影響度は異なるため、エネルギー補償機能(適切な遮蔽板などで低エネルギー線の過大評価を防ぐ機構)が備わっていない簡易測定器の場合、表示されるシーベルト値はあくまで目安に過ぎません。
日常の空間線量を評価する際は、日本の自然放射線レベルが毎時0.03〜0.15μSv前後(地域差あり)であることを基準とし、急激な数値の跳ね上がりがないかを確認するのが実践的なアプローチです。